経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか

経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか 116ページより

貧困を4種類に分類している。
一つ目、伝統的な貧困。
自給自足の社会。物はたくさん持たないが、それで満足している。その社会の中にいる人たちはそう感じていないが、外からは貧乏と見える。


二つ目、絶対貧困。
食べ物が足りない、薬が足りない、服が足りない、健康な生活が出来ない状態。栄養失調とか子供が飢えて死ぬとか、そういう貧困。


三つ目、社会関係の中の貧困。
ある社会の中に経済力のある金持ちがいれば、必ずその相手になっている経済的に無力な人たちがいる。金持ち/貧乏という社会関係の中の貧困。


四つ目、「根源的独占」から生まれた貧困。
「根源時独占」とは、例えば車がないと生活できない社会。近くに学校や病院や買い物する場所が無く、欲しい欲しくないにかかわらず車があることが前提になっている社会。そういった社会で車を持っていない人は「根源的独占」から生まれた貧困の状態となる。四つ目の貧困は、経済発展や技術発展によって解消するのではなく、経済発展や技術発展によって再生産される。

20世紀の経済発展は、一つ目の貧困を三つ目と四つ目に作り直す過程であった。

それぞれの貧困について私の思いついたキーワード。
(新しい発想があったら書き加えていきます。)
とりあえず...

一つ目。

二つ目。

三つ目。

四つ目。

経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか

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経済成長がなければ私たちは (平凡社ライブラリー)

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