「へんな会社」のつくり方

近藤淳也 「へんな会社」のつくり方 (NT2X) 10ページより

 僕はなぜか、「世の中かは、誰かが適当に作った、とんでもなく”でたらめな仕組み”で動いている」という世界観を持っています。「世の中は、遠い過去からこれまで人類の英知が作り上げてきた精巧な仕組みで動いていて、現時点での最適解になっている」などとは到底思えないのです。
 ですので、誰もが当然と思って使っている仕組みや環境に対しても、常に「本当にこれがベストなんだろうか?」と疑ってしまいます。そして、ついつい違う方法を試してみては失敗し、「なんだかんだ言ってこの仕組みはよく考えられて作られているんだなあ」と知って元に戻ってくる、ということを繰り返しています。

 私も同じようなことをよく考えています。そして新しい企み(笑)に成功したり、失敗したりするわけですが、私や近藤氏や同じような思いを持つ人たちがアドホックではあるが少しは以前よりはマシなアイデアを実行し成功すると時間と共にそれが事実上の標準となって後からきた人達にとっては常識となり、またその人たちの中に"?"を感じる人が現れる...の繰り返しなんじゃないかなぁ。。
 となると、場当たり的な対応の積み重ねである世の中がとんでもなくでたらめなのは当然で、理路整然とした世の中ってのも今ひとつつまらない... 理路整然としていないから「はてな」や他のさまざまなベンチャー企業が創業して利益を上げる隙があるわけですしね。

「へんな会社」のつくり方 (NT2X)

「へんな会社」のつくり方 (NT2X)